英語教師をしていると、本当によく聞かれる質問が、
「英語は何歳から始めるべきですか?」
です。
英語教材の広告には、0歳から英語を初めて小学生でネイティブレベルになった子供が紹介されていたり、6歳までにスタートしないと英語の発音が身につかないとか、いろいろ書かれていて、お母さんたちも「一体何が正解なの?!」と悩んでしまいます。
私自身、日本の大学と留学先で第二言語習得理論(SLA)を専門に学び、帰国後英会話講師として10年以上のキャリアを積んでなお、ずばり何歳!と言い切ることはできません。月並みですが、子どもって本当に一人ひとり違うからです。成長のスピードも、興味も、得意なことも違います。
でもこの2つだけは言い切れます。
- やりたい時がはじめ時!
- 自分からやりたくて始めた子は成長が早い!
最も理想的なのは、3~4歳ごろになって、突然英語の歌をそれらしく歌い始めた、とか、英語を聞くと真似して言うようになったとか、そういう興味関心が高まってきて、習い始めるケースです。それが5~6歳ぐらいの子もいます。その時が絶好の「始め時」です!このタイミングを逃さずにスタートできれば、子どもは、まるでスポンジが水を吸うかの如く、ものすごいスピードで英語を(特に英語の音を)吸収していきます。何気なく英語の歌をかけていたらいつの間にか歌えるようになっている!英語教室に通い始めて1か月で、すごくいい発音で話せる!といったことがしばしば起きます。
3~4歳児の特徴は
- 自分で意思表示ができる
- 集団行動ができ始める
つまり、集団グループレッスンで英語を学ぶことが楽しめる条件が、そろってくる年齢ということです。
「やりたい」→「やってみる」→「成功する」→「嬉しい」→「もっとやりたい」
のループを経験できれば、自分から英語に取り組むようになります。
以上の理由からも、理想は、
- 子どもが3才以上
- 英語の音に興味を持ち始めた
- 集団での活動を楽しめる
これらの条件が揃ったころが、ベストな「始め時」で、さらに最も学習効果が表れやすいタイミングだと考えています。
でも、もっと赤ちゃんの頃から英語を習わせている人もいますよね?
早期教育ってどうなの?!ってところは「英語、何歳から始めるべき?②」でご紹介しています。