「英語、何歳から始めるべき?①」では、理想は3才以上であると述べましたが、一方で、もっと小さいころから英語を聞かせたら、もっと発音がよくなるのではないか?との疑問をお持ちの方も多いと思います。
実際、いもと英会話スクールでも、0~3歳向けの親子クラスを設置していますし、中には0歳のお子さんと一緒に受講されているお母さんもいらっしゃいます。
実は0歳の赤ちゃんでも、LとRの発音の違いを聞き分けているという実験結果もあります。私たちの想像以上に、赤ちゃんは音声情報を収集し、それを分類し、記憶しているのです。
詳しい実験結果はこちらで分かりやすく紹介されています。(字幕あり)
https://www.ted.com/talks/patricia_kuhl_the_linguistic_genius_of_babies/transcript?language=ja
では、0歳から英語を習い始めれば、ネイティブスピーカー並みの発音になるのでしょうか?
答えはNOです。
残念ながら、週1回1時間程度の言語接触では、十分とは言えません。また、英語の学習開始年齢が0歳だったからといって、すべての学習者が大人になって英語がペラペラになるわけではない、ということも当然のことです。(私自身は7歳から英語を始めました)
じゃあ、赤ちゃんから英語習ったって意味ないの?
いえいえ。決してそういうわけではありません。日本語にない音に触れるチャンスを作ることで、脳への刺激があることは間違いないですし、親子でレッスンを受けることで、親の英語学習への意識が変わってきます。
なにより、赤ちゃんの頃から親子で英語のレッスンを受ける最大のメリットは、
「ママがおうちで英語の先生になる方法を早い段階から学べること」
です。
ほとんどのママは英語のお歌が何曲も歌えませんし、絵本の読み方だって知りません。
でも親子レッスンに来ることで、それらの方法が知れるのです。これは将来の英語教育においてとても意義のあることです。
この時期の子どもは、ほぼ1日中ママと一緒に過ごします。そんな大好きなママのお膝で、ママの声で英語の絵本を読んでもらったり、お歌を聞いたりすることが、なにより心地よい時間であり、それはママにとっても幸せな時間となることでしょう。
子どもが1歳、2歳になれば、楽しそうに英語のレッスンに参加するママを見て、「英語って楽しいんだな」と思うようにもなります。
0~2歳は、まだまだ子どもとの外出が大変な時期でもありますし、イヤイヤ期などで、集団のレッスンは周りに迷惑がかかるかな、と心配になるママもたくさんいると思います。また、まだ発話が上手にできない年齢ですので、学習効果が感じにくいというデメリットも当然あります。
そんな時期はどうぞ無理をせず、焦らず、子どもが自分からやりたくなる時期を待ってみてください。
結論は、
- 早期教育に過度に効果を期待しないこと
- ママが負担を感じることなく、楽しめること
この条件をクリアできるのであれば、赤ちゃんの時期から、英語教育を始める価値は十分にあると考えています。