簡単・楽しい!語彙力アップ法5つ(後編)
さて、前編に引き続き後編です。
わが家での語彙力アップ法がこちら。
- 読書
- しりとり
- NGワードゲーム
- 食レポゲーム
- (おまけ)日本の色
今回は3~5をご紹介します。どれも簡単なものばかりです。肩の力を抜いて、各家庭に合った方法で、ぜひ今日から取り組んでみてください。
3.NGワードゲーム
我が家の長男は現在8歳ですが、「やばい」「すごい」を連発します。小学校に入るとぐっと増えた気がします。お友達もたくさん使っているのでしょうね。人を傷つける言葉ではありませんが、多用するのは考え物。なぜなら、語彙が広がっていかないからです。
ご存じの通り、これらの言葉は、たくさんの意味を持ちます。最近は「やばい」は、ネガティブな意味だけでなく、「おいしい」や「とびぬけて良い」などの意味にも使われます。結果、「やばい」と「すごい」だけ言っておけば事足りるようです。まさに「万能語」。
というわけで、「NGワード」に認定。もちろん親も使用禁止です。ただ使ってはいけないというと、一方的で不自由を感じるだけなので、言い換える例を一緒に考えることが大切です。しかも面白い表現に置き換えることがポイント。
例えばゲームをやっていて、「やばい!ゲームオーバーになる!」という場面。「非常に危機的状況。マリオが敵に囲まれて逃げ場がない。」むしろ、「解説かよ」とツッコミをいれたくなるような表現がひねり出されると、子どもも笑い出します。
最近では「今から『おいしい』はNGワードね」と言ってから食事を始めることも。
「このハンバーグ、ジューシーで、噛むたびにうま味が染み出てくる。」とか。
「ハンバーグとご飯を一緒に食べると幸せな気持ちになるね。」とか。
「おいしい」を表現するには、味や食感の説明、自分の感情の変化、いろいろな切り口があります。
「きれい」「かわいい」などのその他のついつい使っちゃう「万能語」も、一時的にNGワードとして遊んでみてください。語彙力アップだけでなく、表現の幅や視点の切り替えなどにも役立ちます。ぜひ禁止事項としてではなく、ゲームとして楽しんでもらいたいなと思います。
4.食レポゲーム
3.でも例を出しましたが、「おいしい」を封印して食レポをするのもとても楽しくておすすめ。食事は一日に3回もありますから。朝昼は忙しいでしょうが、ぜひ夕食にチャレンジしてみましょう。
特におすすめは粗食の日。ママならありますよね。今日は納豆ご飯。以上です。っていう日(笑)
子どもには、①いいところを見つける ②具体的にほめる を意識させます。
「たんぱく質が豊富でとても健康的」「安くで作れる」「この粘りが独特の食感を生み出している」「ねぎの緑色が食欲をそそる」
粗食なのに無理やり大げさにレポートされる納豆ご飯。みんな「たかが納豆ご飯だろ」と心の中で呟きながらも、大真面目に取り組むのが面白い。語彙力もだけど、いいところをクローズアップするスキルも伸びていきそうです。
5.(おまけ)日本の色
日本の伝統色をご存じですか?ぜひネットで調べてみてください。その色の名前がなんとも素敵なのです。
例えば茶色ひとつとっても、様々な茶色があります。「駱駝色(らくだいろ)」「土色(つちいろ)」「朽葉色(くちばいろ)」「丁子染(ちょうじぞめ)」など。
まぁ、らくだの色と言われると、何となく思い浮かべることができます。らくだを見たことがあれば。
でも朽葉ってどういう意味?丁子って?
そういう色の名前から言葉の意味を知るのも味わい深いものです。
伝統色は自然のものから名前が付けられていることが多いです。「藤色」も実際の藤を見て「あぁこれが藤色なのか」と知ることが大切です。クレヨンの箱に並んだ「むらさき」とはきっと違うでしょうから。
色の名前を一つ知ることは、世界の見方を一つ多く知ることにつながってきます。
言葉を知れば知るほど、世界の見方が広がっていくことを、ぜひお子さんと一緒に楽しんでもらいたいなと思います。
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話せる言語を増やすことは、窓の数を増やすこと。語彙を増やすことは窓を大きくすること。
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