「英語絵本」を読んでみよう(1~3才編)
英語の絵本を読んだことがありますか?日本語の絵本と同じように、育児の中にぜひ取り入れてみましょう。
とはいえ、1~3才と言えば、どんどん活動的になったり、イヤイヤ期がやってきたり、何かと手こずるお年頃。。。
じっと座って絵本なんて…。ましてや意味の分からない英語で読み聞かせしても大丈夫なんだろうか…。と心配のママもいらっしゃると思います。
(大丈夫です。何と言っても私、長男の超激しいイヤイヤ期を生き抜いたサバイバーですので、(笑)その経験も踏まえて、書いてみますね。)
今回は、英語絵本初心者のママも、イヤイヤ期にめげそうなママも、お子さんと一緒に英語絵本を楽しむポイントと、それに沿ったおすすめ絵本を紹介します。
1~3才の子どもと「英語絵本」を楽しむポイント4つ
1~3歳のお子さんと「英語絵本」を楽しむポイントは以下の4つです。
- 一緒に遊べる本を選ぶ
- 感触を楽しむ本を選ぶ
- 子どもが興味のあるテーマの本を選ぶ
- 読まない
1.一緒に遊べる本を選ぶ
1才ごろを過ぎると、いくつかの単語の意味は理解でき、さらに2才ごろを過ぎると、単純なストーリーは理解できるようになってきますね。そこでおすすめなのが、「見つける系」の絵本です。
なかでも”Where's the Fish?"(by Taro Gomi)や、”Where's Spot?" (by Eric Hill)はおすすめです。
前者は五味太郎さんの「きんぎょがにげた」の英語版。ママも日本語でなじみがある本からスタートするのも一ついい方法です。
どちらも文字は少なく、絵を見て金魚や子犬を探す本なので、「英語で読み聞かせる」という必要もなく、英語が苦手な親にも、優しいですね。じっと聞いていられない!というお子さんでも、仕掛けをめくって探したりするのは案外夢中になりますよ。
2.感触を楽しむ本を選ぶ
この時期の子どもはまだまだ「触ってみる」「口に入れみる」ことで、それが何か理解しようとします。つまり、視覚・聴覚と同じぐらい触覚に頼って物を認知しています。まだまだ口に入れてはいけないものを入れようとしたり、お店で(親は触ってほしくないようなものを)べたべたと触りたがるのはそのためです。
そういえば幼稚園クラスの子どもたちは私の足をよくレッスン中に触ってきます。決して私が美脚だからではなく、(笑)ストッキングが一体何なのかが気になるようです。触るとすべすべしている。あれ?先生の肌だと思ったのにちょっと違う?これ何?となるのでしょう。
大人の想像以上に、この年齢の子どもたちは触覚からたくさんの情報を得ています。だから、触って楽しめる本は飽きにくく、何度も読みたくなるようです。
感触を楽しむ英語絵本では、”Curious George at the zoo" (by H.A. Rey)がおすすめです。
アニメ「おさるのジョージ」は多くの子どもが親しみがありますし、動物がたくさん出てきますので興味を示すお子さんもたくさんいるのではないかと思います。
あとはより文字が少ない本で選ぶなら、”I like vegetables" (by Lorena Siminovich)もいいかもしれません。お野菜は毎日目にしますし、英語も定着しやすいです。同じシリーズに”I like fruit"もあります。
3.子どもが興味のあるテーマの本を選ぶ
1歳半を過ぎたころ、我が家の長男は、急に乗り物にはまりだしました。よく子どもルーム(児童館)に遊びに行っていたのですが、それまで何の興味も示さなかったプラレールを、ある時期から独り占めしようとしたり、第一子で家に乗り物のおもちゃなど家にはひとつもないにも関わらず、なぜかメルちゃん人形より、トミカのミニカーとプラレールに興味を示しだしたのが不思議で仕方ありませんでした。
そのあとは恐竜、魚、宇宙、将棋、と、その時々ではまるものは変わっていきましたが、子どもというのはある一時期「寝ても覚めても●●が好き!」という「マイブーム」がある子が多く、その最初の「マイブーム」は1~3才ごろ迎える子が多いように感じます。
そんな「マイブーム」がやってきたら、それにまつわる英語の絵本を探してみましょう。乗り物、動物、虫、色、たいていのテーマに英語の絵本がありますよ。親がテーマに合った英語絵本を選ぶ時のコツは、英語で検索すること。「恐竜 英語 絵本」と検索するより、「dinosaur children's book」と検索をかけるほうがより多くの本がヒットしますよ。
メジャーどころで言えば、動物に興味のあるお子さんには”Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?" (by Bill Martin, Jr.)は鉄板です。絵本としてもリズムよく読め、絵もエリックカールの絵で、子どもウケばっちりです。CD付きも販売されていますので、上手に活用してみてください。
4.読まない
絵本を楽しむポイントを紹介しておきながら、「読まない」なんて、開き直りのようですね(笑)
でも正直、イヤイヤ期で、集中力がもたなくて、すぐに他のものに興味が移ってしまう年齢の子どもに読み聞かせをするというのは、至難の業であることは間違いありません。私も何度「絵本読もう」と声をかけても「いやっ!!」と断られたことか。読んでいる途中で脱走され、プラレールに負けたことか。。。大人げないですが、「一生読んでやるものか」と腹を立てたことも何度もあります。(笑)
いいのです。そんな時期なのです。焦らずに絵本はお休みしましょう。
でも、なんとか絵本に興味を向けさせることはできないのか?!と思うママさん。いくつか私が試した方法をお伝えします。
- 短い本を選ぶ
- CDのみかける
- 親が楽しそうに読む
1.短い本を選ぶ。じっとしていられないなら、動き出す前に読み終わる長さの絵本を選べばいいのです。えっ?これだけ?と思えば、まさかのアンコールが子どもからくることもあります。赤ちゃん向けといわれるような文字がほとんどない本を選ぶのもありですね。
"I Hear" (by Helen Oxenbury)は1ページ1単語で、10ページしかありません。超絶短いです。同じシリーズに”I See” などもありますよ。
2.CDのみかける。最近はCD付きの絵本も増えてきました。読み聞かせだけでなく、音楽になっていたり、チャンツ(音律はなく、リズムにのって読む)になっていたり、工夫されています。これなら他のおもちゃで遊んでいても、耳は絵本を聞いていますから、子どもがそれを口ずさみながらおもちゃで遊ぶこともよくあります。次男のお気に入りは”Walking through the Jungle" (byDebbie Harter, Fred Penner)です。これは完全に歌になっています。あとはCTPの絵本シリーズもCD付きでお得です。こちらも定番ですね。
3.親が楽しそうに読む。これはある種、心理作戦に近いのですが、案外効果的ですのでご紹介。
①まずママが英語絵本を子どもの前で楽しそうに読みます。あるだけの演技力で「おもしろーい」「えー、すごーい!」など言いながら読みます。子どもが気になって寄ってきても、すぐに「読む?」なんて言ってはいけません。じらします。(笑)
②子どもが自分から「見せて」と言ってきても、もったいぶって見せません。「いやぁこれは大人向けの本だからなぁ」とかなんとかいってごまかしましょう。
③子どもが「見たい!」と本気で食いついてきたら「ちょっとだけね」といって本当にちょっとだけ見せてやります。わざと1ページ目だけ読んで終わるのもよし。
④ここまでくると子どもは絶対読み終わるまで離れません。
ちょっと反則技のようですが、イヤイヤ期の子どもはあまのじゃくですから、正攻法ではらちがあかないことも多いですね。
たまにこういう方法をとってみると効果があるかもしれません。
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